新型コロナウイルスの影響で、色々と我慢を強いられてきた2020年。
心機一転、2021年の初詣では、「今年は少しでもよい年にしたい」と思いを募らせつつ、1年の無事と平安を祈願しに神社を訪れた方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、いまだ終息の兆しが見えないコロナ禍、混雑する場所は避けたいですよね。
まだ初詣を終えていないジョニーです。初詣はいつまでに行けばいいのでしょうか。
初詣の基礎知識
お正月のイベントと聞くと初詣を思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし初詣の目的や行き方については意外と知られていません。
初詣は神様への感謝
初詣は、氏神様や歳神様に1年を無事に過ごせたことを感謝し、新しい年も無事に過ごせるように願掛けをするための行事です。
氏神様は地域を見守ってくれている神様で、生まれてから死ぬまで同じ土地で暮らすことがほとんどだった時代には、今よりも重要な意味を持っていました。
現在でも家の近くにある寺社に行けば、氏神様にお参りすることができます。
歳神様は陰陽道で決められたその年の恵方に宿るといわれている神様です。
自宅から見て恵方にある寺社が該当します。
このため、毎年違った方角に行くことになります。
信仰心の厚い人は氏神様と歳神様両方の寺社にお参りしますが、とくにこだわりがない場合はどちらか一方でも問題ありません。
初詣二年参りとは
二年参りとは初詣の形式のひとつですが、2つの種類があります。
ひとつは、大みそかの深夜0時をまたがってお参りをする方法。
もうひとつが、大みそかの夜にお参りし、一旦帰宅してから元旦に改めてお参りに行くという方法です。
どちらも二年参りと呼ばれているのでちょっと混乱してしまうかもしれませんね。
またこの二年参りは、地域によってメジャーなところとそうでないところがあるようです。
喪中の初詣はどうすればいいのか
喪中は、家族が亡くなった後に喪に服す期間のことです。
一般的には「家族が亡くなってから1年間」が喪中の期間。
喪中に初詣に行っても問題はありませんが、「忌中」は初詣に行かない方がよいと考えられています。
忌中は、家族が亡くなった日から四十九日法要が行われる前の期間を指します。
四十九日法要を終えると忌明けとなります。
初詣の期間は
初詣はお正月に行くものですが、今年はコロナ禍。
混雑しているお正月は避けたいですよね。
三が日までに行けない場合は「松の内」までに行くとよいでしょう。
松の内とは、お正月に飾る松飾りを立てておく期間のこと。
関東を中心とした地域では7日までが多いですが、東海や中部地方では7日と15日が混在するなど、松の内の期間は地域によってさまざまです。
また、松の内に参拝の機会がなかった場合は、2月3日の節分の時期までに参拝してもよいでしょう。
人混みを気にせず参拝することができるので、今年はとくにおすすめです。
初詣に六曜は関係あるの?
結婚式などの行事の際に気になるのが六曜ですよね。
「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つを「六曜」と呼び、現代の日本では日にちの吉凶を占う指標として利用されています。
なかには日常生活に六曜を取り入れている方もいるのではないでしょうか。
しかし、神社にお参りするときには六曜は関係ありません。
どうしてかというと、六曜は中国発祥の占いで中世に日本に入ってきたものです。
一方、神道は記紀が成立した奈良時代にはあった全く別系統のもの。
このため六曜の日取りは気にする必要がないのです。
神社本庁や多くの神社も、六曜に関係なく参拝してくださいという立場をとっています。
ただし信仰は人それぞれですよね。
「仏滅や赤口に参拝するのは気が引ける」と自分が思うなら、その日は避けるようにしましょう。
初詣の服装について
初詣の服装に決まりはありませんが、相応な服装で出かけたいですよね。
神社やお寺は神様や仏様がいらっしゃる場所ですから、服装もカジュアル過ぎるものは避けましょう。
普段着る機会がなければ、この機会に着物を着るのもいいですね。
忘れてはいけないのが防寒対策。
とくに足元は冷えるので、スパッツを履くなど対策をしていきましょう。
縁起のよいお賽銭の金額と組み合わせ
お賽銭は5円を出すと「ご縁(5円)がありますように」という願いが込められて縁起がよいというのは有名ですよね。
金額を増やすときは以下のようにするといいでしょう。
10円 5円玉2枚…重ね重ねご縁がありますように
20円 5円玉4枚…よい(4枚)ご縁がありますように
50円 ご縁が10倍ありますように
1万円 「円万」ということから「円満に通ず」という意味に
5円や50円は穴が開いている硬貨なので「見通しがよい」という意味もあるようです。
逆に10円は「遠縁(縁が遠ざかる)」、500円は「これ以上硬貨(効果)がない」ともいわれているので避けた方がよいそうです。
東京でおなじみの観光地で長年ランドマーク的存在である浅草寺
— 空条れいれい #カクヨム ✍ (@reirei_bijin) January 2, 2021
その浅草寺がコロナ禍での初詣について答えてくれていますよ↓🈁
初詣っていつからいつまでOKですか?浅草寺に聞いた初詣のQ&A https://t.co/Vix1wklS9z
また、お賽銭は投げ入れるのではなくそっと入れるようにしましょう。
もちろん金額に決まりはありませんので、そのとき自分が納めたいと思った金額でかまいません。
最後までお読みいただきありがとうございました。