その昔「泣きぼくろ」の彼女をいとおしく思っていたジョニーですが、彼女から相談を受けたことがありますし、ほくろで悩んでいる人って多いのではないでしょうか。
見た目的にも気になりますし、ほくろの数が増えたり、ほくろが大きくなったりすると心配ですよね。
ただのほくろと思っているのものでも、病気の可能性があるので注意が必要です。
ほくろはどうしてできるのか
ほくろにはさまざまな種類や特徴があります。
まずは、ほくろの仕組みをご紹介しましょう。
そもそもほくろとは
ほくろは医学的には「母斑細胞母」、もしくは「色素性母斑」といいます。
メラニン色素を作り出すメラノサイトという細胞が変質した、母斑細胞が繁殖した良性の腫瘍なのです。
この母斑細胞が増殖している場所によって3つのタイプに分類されます。
境界母斑…母斑細胞が浅い部分(真皮表皮接合部)に存在している
真皮内母斑…母斑細胞が深い部分(真皮)に存在している
複合母斑…境界母斑と真皮内母斑の混合型
シミとの違いは
ほくろとシミは見た目的にも似ていますが、メラノサイトが関係している点も似ています。
しかし実際はまったくの別ものなのです。
シミはメラノサイトが生成するメラニン色素が沈着してできたもの。
一方ほくろは、メラノサイトが変質した母斑細胞が増殖してできたものです。
このため、ほくろはシミより色が濃く盛り上がっている場合もあります。
黒色や肌色で隆起したものや毛が生えているもの、頭皮にできるものなど、さまざまな形態があります。
どうしてほくろが増えるのか
ほくろは先天性なものと後天性なものがあります。
ほくろが増える原因は、紫外線の影響だと考えられていますが、未だはっきりと解明はされていません。
どんなほくろががんになるのか
誰にでも当たり前にあるほくろ。
どんなほくろががんになるのでしょうか。
次にあげる4つのポイントについてチェックしてみてください。
2つ以上あてはまるようなら皮膚科専門医をいちど受診するようにしましょう。
・ほくろの形が左右対称でない
・ほくろの回りがギザギザになっている
・ほくろの色が均一ではなく、濃淡が混じっている
・ほくろの直径が6mm以上ある
初期段階では痛みはありません。
早期発見・早期治療が重要なので、気になるほくろを見つけたらすぐに皮膚科を受診して検査しましょう。
ほくろを除去する必要はあるのか
良性腫瘍のほくろの場合は、除去する必要はありません。
もし見た目的に気になるようなら除去しても問題はありませんが、自分で除去するのは危険です。
ほくろを傷つけると、炎症を起こしたり悪性化するきっかけとなったりする可能性があるのです。
先天性の大きなほくろは、将来的に悪性化する可能性が通常より高いので、早めに皮膚科に相談しましょう。
どこでほくろの除去を行えばいいのか
先述した通り、ほくろを自分で除去することはおすすめできません。
ほくろの深さや大きさは表面から見ただけではわかりませんし、一見除去できたように見えても色素を出す細胞が残っているとほくろは復活してしまいます。
また、エステティックサロンなどでレーザーやオゾン、薬剤などでほくろの除去を行っているケースもありますが、ほくろは何らかの病気である可能性もあります。
ほくろの除去は信頼できる病院で行うようにしましょう。
ほくろの除去方法
手術
手術では、メスを用いてほくろを切除し縫合、抜糸をします。
深い部分の母斑細胞まで残さず取り除くことができるので、再発の心配は少ない処置です。
しかしこの方法では傷跡が残ってしまうケースも少なくありません。
電気メス
電気メスでの治療は、出血が少なく、治療期間が比較的短いのが特徴です。
しかし患部をえぐることに違いはないので、傷跡を残すこともあります。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、ほくろの盛り上がった部分を削り取り、平らにする治療です。
ほとんどの場合、この処置でほくろの黒い色も消えてしまいますが、真皮内の深い部分にまでメラニン色素を産生している母斑細胞が存在している場合は、黒い色が残ってしまうことがあります。
出血が少なく、患部を糸で縫う必要もないので、心身への負担が少ないのが大きなメリットといえるでしょう。
“先天性のほくろ”は要注意だが https://t.co/WIHrfKU2sI
— 楽天Infoseekニュース (@Infoseeknews) December 8, 2020
ほくろの除去の保険適用
保険が適用となるほくろの除去には3つほど条件があります。
その条件とは「病院」「ほくろの状態」「施術方法」です。
病院は、皮膚科であれば保険適用が可能。
ほくろの状態については、悪性や今後悪性化する可能性がある場合には保険適用となります。
また、それ以外にも医師の判断で保険診療となる場合もあります。
例えば、大きいほくろや出血のあるほくろ、生活に支障をきたすほくろなどがそうです。
ほくろの状態によっては保険適用となる場合があるので、まずは皮膚科を受診してみましょう。
3つ目の条件である施術方法では、主に保険が適用される方法として手術や電気メスによる切除があげられます。
炭酸ガスレーザー治療は基本的には保険適用外です。
最後までお読みいただきありがとうございました。