人間が生きていくために欠かせないのが「水」。1日に汗や尿として体外に出る水の量は約3リットルです。僕はもっと多いんじゃないかと感じるほど汗っかきのジョニーです。
人間の体には1日3リットル必要
体外に出る水分を補給するには、1日に3リットルの水が必要といわれています。
しかしこの水、摂りすぎると「水中毒」を引き起こす可能性があるってご存知でしたか。
水中毒を起こす原因は?
熱中症予防のためにも、毎日水分をしっかりと補給している方も多いでしょう。
しかし、水中毒を起こす原因は、過剰な水分摂取なのです。
水中毒とは、過剰に水分を摂取することによって生じる中毒症状で、低ナトリウム血症の状態になっていること。
水自体が危険ということではなく、水を大量に飲むことで血液内のナトリウムが不足してしまうのです。
水中毒の症状は?
軽症の場合は、めまいや頭痛、頻尿、疲労感、浮腫、下痢などの症状が現れます。
めまいなどの症状に加えて、多尿や頻尿の症状がある場合は水中毒が疑われます。
重症の場合は、錯乱や嘔吐、意識障害、呼吸困難、肺水腫などの症状が現れ、命の危機に晒されることもあります。
どれくらい飲むと危険なの?
危険な量は、環境や体格などによって個人差がありますが、短時間で1リットル近く飲むのは避けましょう。
コップ1杯を1日に7回ほどにわけて飲むと体に負担がありませんよ。
水中毒の治療法は?
水中毒治療の基本は、水分の制限です。
軽症の場合は、少し横になり安静にして様子をみます。
急速に塩分を補給すると、脳の損傷の恐れがあるので、塩分は時間をかけて少しずつ補給する必要があります。
重症の場合は、輸液によるナトリウムの補給が必要です。
呼吸困難になることもあるので、救急車を呼びましょう。
水中毒にならないためには?
水だけを大量に飲むと、低ナトリウム血症が起こりやすくなります。
ナトリウムを含む経口補水液などで水分を補給すれば、低ナトリウム血症を防ぐことができます。
また、水分摂取は一度に多量を飲むのではなく、少量を何回かにわけて摂取するといいでしょう。
別の要因が関係していることもある
水中毒は、精神疾患を患っている方に多くみられる多飲症の症状に伴うものが多く報告されています。
他にも、認知症の初期段階で判断能力が低下していることが原因の場合などもあります。
熱中症予防でも水の飲み過ぎには要注意? “水中毒”の留意点を聞いた https://t.co/TVRvPjMCxh
— FNNプライムオンライン (@FNN_News) August 16, 2020
マスクの着用により、例年以上に注意が必要な熱中症。同時に水中毒の危険もあるんですね。
水だけでなく、ナトリウムを含む飲料の補給も忘れないようにしましょう。梅干しや塩飴などもおすすめですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。