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のっぽさん死去~ノッポさんは最終回で何をしゃべったのか?息子の謎とは?

のっぽさん死去

NHK教育テレビ(現・Eテレ)の造形教育番組「できるかな」でノッポさんとして知られる高見のっぽ(本名・高見嘉明)さんが、2022年9月10日に心不全のため都内の病院で死去していたことが判明しました。

「人間というのは寿命がくれば、逝くのは当たり前のことだから、自分のことで周りのみなさんを悲しませたり、大切な時間を邪魔したくない」「周囲を騒がせたくない、死後半年以上伏せてほしい」という本人の意向で、ノッポさんの89回目の誕生日にあたる2023年5月10日に公表したそうです。

ノッポさんの歴史

・なにしてあそぼう

「できるかな」の前身番組である「なにしてあそぼう」が、実はノッポさんが初めて登場した番組です。

容姿は現在知られているものと異なり、短髪でハンチング帽、赤いオーバーオールの姿。

相方は「ムウくん」という赤い色をした熊の子で、2人で絵を書いたり工作をしたりする番組でした。

・できるかな

この番組で現在知られているノッポさんの姿が確立しますが、実は最初の1年は出演者がノッポさんではありませんでした。

視聴者からの要望でノッポさんが再登場。

同時に初代ゴン太くんも初登場しました。

ノッポさんが再登場した事により、長きに渡る番組として親しまれていくこととなったのです。

ノッポさんのチューリップハットは、時期によっては緑と薄茶色の違いがあります。

のっぽさんのチューリップハット

ノッポさんはしゃべらない

前身番組「なにしてあそぼう」は、ノッポさんはパントマイムの無言劇をやりながら、キャラクターと一緒に掛け合い、上から声が入るという番組スタイルでした。

もともとパントマイムの無言劇だったため、再度視聴者から背中を押されたかたちでしゃべらずに工作するというスタイルができたんですね。

ノッポさんがしゃべらないということで、見ている子ども達は3つの力を伸ばすことができました。

それは、

集中力…ノッポさんの動きを見る

想像力…ノッポさんの動きから伝えたいことを読み取る

共感力…ノッポさんの表情から感情を感じる

このように、ノッポさんは社会生活で必要な事を育ててくれる大切なキャラクターだったのです。

のっぽさんが育んだ3つの力

「できるかな」最終回でしゃべったセリフ

ノッポさんは「できるかな」最終回でついにしゃべります。

番組終盤、ノッポさんたちの後ろから後継番組となる「つくってあそぼ」(当初は「ともだちいっぱい」の曜日別コーナー)のワクワクさんと熊のゴロリが登場。

ナレーターが「あれ?ノッポさん、後ろに誰かいますよ!ほらほら」と語りかけたのに対し、ノッポさんが第一声「ええ、知ってますよー」と発声。

ナレーターの「え?今、誰が返事したの?」という言葉に対して「え?僕!」。

それに続き、「はぁー、あーあ、喋っちゃった。今日はね、特別なんです。えーとね、長い間ね、みんなと友達でいましたけど、「できるかな」は4月から、あの「ともだちいっぱい」という新しい番組と変わります。でね、今日はその番組の出演者の紹介です」と、ノッポさんの発した言葉は、視聴者への別れの挨拶と後番組の紹介でした。

ワクワクさんがノッポさんの手本に続き、折りたたんだ紙から星を切り抜く工作をして成功。

ノッポさんは合格と評しました。

最後に、ナレーターがノッポさんとゴン太くんを労う言葉と視聴者への別れの号令をかけて本編は終了したのです。

こうして「できるかな」は、「なにしてあそぼう」から23年続いたその歴史にピリオドを打ちました。

ノッポさんがしゃべった

セロテープのノッポさん

ノッポさんは手先が器用で何でも作れるように見えましたよね。

しかし、実際は不器用を自認していたのです。

カッターナイフで指を切ってしまうこともしばしば。

セロテープをうまく使えず、番組スタッフからは「セロテープのノッポさん」と称されていたそうです。

番組では、子どもたちに工作の手順ではなく、作ることの楽しさを伝えようとしていました。

このため、工作は簡単にできるものばかりではなく、難しいものもあったということで、ノッポさんはいつも真剣な表情で取り組んでいましたね。

そして、うまくできたときは、心から嬉しそうな笑顔を浮かべていました。

セロテープのノッポさん

「小さい人」に敬意

ノッポさんは日頃から子どものことを、敬意を込めて「小さい人」と呼んでいました。

ノッポさんは著書の中で次のように記しています。

「子どもだからといって、経験も浅い、物事をよくわかっていない存在とは、これっぽっちも思っていないからですよ。小さい人たちというのは、実にいろいろなことが分かっているのです。大人が思うよりも、いやおそらく大人よりも、ずっとずっと賢いんですから」。

(「ノッポさんの『小さい人』となかよくできるかな?」より)

ノッポさんは小さい人と呼んだ

また、ノッポさんは、71歳のときにNHKみんなのうたの「グラスホッパー物語」で歌手デビューしています。

自ら手がけたその歌詞は「小さい人」への応援歌でした。

その歌詞に励まされたと全国から共感の声が寄せられ、みんなのうたとしては異例の10カ月間にわたるロングラン放送となりました。

ノッポさんの息子は?

のっぽさんの息子がNHK番組「みぃつけた!」のオフロスキーこと小林顕作さんという噂があります。

しかし、これはデマの可能性が極めて高いでしょう。オフロスキーさんとのっぽさんの顔が似ているという理由で息子だと思っている方が多いようですが、2人が親子関係だという公式上の発表はされていないので、都市伝説だと思われます。

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