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タイの屋台で「殺人ダコ」日本も要注意!

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殺人ダコに要注意

本格的なお鍋の季節、特におでんが大好きで、具材はタコが大好物なジョニーです。そのタコ関連の驚くようなニュースを目にしました。

タイの市場には多くの屋台がありますが、その中のひとつの屋台で猛毒ダコの串焼きが売られていたのです。

タコの串焼きは屋台での定番料理。

甘辛いタレに漬けて焼いたタコの串焼きは人気料理です。

タレに漬けられたタコは茶色に変色していましたが、その全身には特徴的な青い斑点がありました。

これに気がついた客が地元当局に通報し、猛毒を持つタコだと判明。

幸いなことに食べた人はいなかったそうです。

外見に特徴のある殺人ダコ

屋台で売られていたのは外見に特徴のある「ヒョウモンダコ」

体長10センチ程の小さなタコで、通常は周囲の岩や海藻に体の色を近づけて擬態しています。

しかし刺激を受けると青い斑点が体に現れるのが特徴です。

これがヒョウモンダコの名前の由来とされています。

ヒョウモンダコは日本でも目撃されている

ヒョウモンダコの主な生息域は、熱帯域から亜熱帯域の浅い岩礁やサンゴ礁です。

しかし近年ではその生息域が北上しています。

日本でも目撃されている地域は増えているので、釣りなどのレジャーでは警戒が必要です。

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ヒョウモンダコ

1999年には大阪で、2009年には福岡、佐賀、大分、長崎、2012年には三重、和歌山、神奈川で目撃され捕獲されています。

また、東京湾でも目撃情報があり、各地に生息域が広まっている可能性があります。

小型ですが、毒があるうえに攻撃性も強いので、見つけたときは絶対に触ってはいけません。

どこに毒があるのか?

ヒョウモンダコは「テトロドトキシン毒」という猛毒を唾液に含んでいます。

身の危険を感じると、吐いたり噛み付いたりして敵に注入しようとするのです。

テトロドトキシン毒はフグが持っていることで有名な毒。

300度以上に熱しても分解されず、人体に取り込んでしまうと死に至ることもある危険な毒です。

このため調理済みであっても、食べると中毒を引き起こす可能性があります。

テトロドトキシン毒の中毒症状

テトロドトキシン毒を摂取すると、20分~数時間で症状が現れます。

急速に進行するので、24時間以内に亡くなってしまった例もあります。

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初期症状は唇と手足のしびれ

第1段階

口唇部および舌端に軽い痺れが現れます。

指先に痺れが起こり、歩行はおぼつかなくなります。

このとき頭痛や腹痛を伴うこともあります。

第2段階

不完全運動麻痺が起こり、嘔吐後まもなく運動不能となります。

知覚麻痺や言語障害も顕著となります。

呼吸困難を感じ、血圧降下が起こります。

第3段階

全身の完全麻痺が現れ、骨格筋は弛緩し、発声はできますが言葉になりません。

血圧が著しく低下し、呼吸困難となります。

第4段階

意識消失が見られ、呼吸が停止します。

呼吸停止後心臓はしばらく拍動を続けますが、やがて停止し死亡します。

テトロドトキシン毒の解毒方法は残念ながらまだ見つかっていないので、体内から毒が排出されるのを待つしかありません。

ヒョウモンダコに噛まれたらすぐに救急車を呼びましょう。

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最終的には心肺停止も

飼育で人気のヒョウモンダコ

危険なヒョウモンダコですが、その体色がキレイなことから飼育ニーズは高くなっています。

海水魚専門ショップやネット通販などで販売されていることもあるのです。

販売価格は2000円~4000円が相場。

一般的な海水魚と比べてもリーズナブルですが、毒があるので気をつけながら飼育しなければなりません。

小魚との混泳は魚が食べられてしまうのでできません。

大型魚との混泳では、ヒョウモンダコの方が食べられてしまうことがあるので、単独飼育がおすすめです。

また、水槽を這い上がることができるので、脱走しないようにネットなどの対策は必須です。

噛まれると命にかかわるので厳重な対策をして飼育しましょう。

他にもいる体に毒を持つ生物

モウドクフキヤガエル

モウドクフキヤガエルは、生物界でも屈指の強力な毒を持っているカエルです。

湿度が高くて暖かい熱帯雨林に生息しています。

体色は全身が黄色で目は黒色。

派手な黄色は警戒色の役割をしています。

毒が0.1mgでも体内に入ると、筋肉が収縮し心臓発作でそのまま死亡してしまいます。

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モウドクフキヤガエル

イルカンジクラゲ

イルカンジクラゲは、体長が2センチほどの小さなクラゲです。

熱帯性の立方クラゲの一種で、小さな体に最長50センチ程の触手を持ちます。

その小ささから、刺されてしばらくは自分が刺されたことに気がつかないほどです。

傷跡もほとんど目立ちません。

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イルカンジクラゲ

刺されて数分~数時間すると激痛や急激な血圧上昇を起こし、死亡することもあります。

このときの痛みは凄まじく、モルヒネも効果がありません。

厄介なのは毒の強さはもちろん、イルカンジクラゲが小さいため見えないことも挙げられます。

このため遊泳中はラッシュなどを着用して肌の露出を減らす、クラゲよけネットが設置されている場所で泳ぐなど、自己防衛が大切です。

タイの屋台で売られていた殺人ダコについて調べてみました。

もし見つけても触ったり捕まえたりしないようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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