コロナウイルスの影響で、毎朝の体温測定はもちろん、どこへ行っても検温が当たり前になってますね。半年前まで体温なんて気にしたことがなかったキャサリンです。
今は非接触の体温計が増えましたが、これから寒くなる冬に向けて正しい体温計の使い方を確認しておきましょう。
体温の基礎知識
平熱は人それぞれ
身長や体重が人によって違うように、体温にも個人差があります。
子どもはやや高めで、お年寄りはやや低い傾向にあります。
子どもは、熱産生が活発ですが体温調整機能がまだ十分に発達していないため、熱放散がうまくいきません。
このため日常生活でも発熱しやすいのです。
一方、お年寄りは加齢とともに熱産生が弱まります。
体温調整機能も低下してくるので、体温を維持する力が弱くなり体温が低くなる傾向にあります。
平熱の平均は?
日本人の成人の平均とされている平熱は、36.89度±0.34度だという調査報告があります。
また、全体の約68%の人が36.6~37.2度の間に入るといわれていて、37度が平熱という人も比較的多いということが分かっています。
一方、平熱が36度以下といういわゆる「低体温」の人が増加傾向にあるといわれています。
低体温になると、血流が悪くなりさまざまな不調を引き起こすため、生活習慣や食生活による改善が必要とされています。
体温は変動している
体温は、運動や時間、気温、食事、感情の変化などにより変動しています。
また、人には朝昼夜と24時間単位の体温リズムがあります。
1日のなかで早朝がいちばん低く、しだいに上がり、夕方が最も高くなります。
健康時の1日の体温変動を確認しておきましょう。
体調管理に大きく役立ちますよ。
測る場所によって体温は異なる
人の体は、表面や内部、またその場所によっても温度が違います。
手足や顔など、体の末端や表面の温度は、季節や環境の影響を受けます。
体の内部の温度は、心臓や脳などの臓器の働きを保つため、高く安定しています。
この内部の安定した体温を「中核温」といい、これを測定すると安定した指標としての体温が得られるのです。
しかし体の内部なので日常的に測ることはできません。
そこで、体に負担をかけずに簡単に検温ができる場所として、ワキや口、耳、直腸など、体の表面に近い場所が用いられています。
場所ごとに検温に必要な時間や方法は異なり、また得られる温度も異なります。
もちろん平熱も場所によって違うので、それぞれの場所の平熱を知っておく必要があります。
ああこれ、地味に重要ですね🙂
— ayasa (@aya_ss) October 22, 2020
あと体温計によっては同じ体温計でも実測モードと予測モードが切り替えられたりするのでお手元の電子体温計の取説をメーカーサイトで眺めてみるのもいいかも🌡
誤った体温計の使い方に注意。冬の正しい検温方法をオムロンが解説(Impress Watch)https://t.co/gimfPZn8DT
体温計の正しい使い方
ワキでの検温
食事や運動、入浴した後や外出後の30分間は検温に適していないので避けましょう。
体温を測る前には、必ずワキの汗をしっかりと拭きとります。
とくに子どもは汗をよくかくので注意しましょう。
検温中は動かずにじっとしているのが基本です。
測定時間は、「実測式」と「予測式」で違います。
実測式は、測定している温度をそのまま表示しています。
一般的に実測式体温計の場合は、正しく測定するには約10分かかります。
温度センサーが測定したそのときの温度を忠実に反映する測り方です。
予測式は、温度センサーで測定した温度をもとに予測機能で、体温の予測検温値を表示する測り方です。
予測式体温計は、検温時間は15秒から30秒が一般的。
予測式であっても、実測検温する場合は10分以上かける必要があります。
口での検温
口での検温も、食事や運動、入浴した後や外出後の30分間は検温に適していないので避けましょう。
舌の裏の奥にあるスジのすぐ横に体温計の先端をあてるようにします。
左右どちらでもかまいません。
口はしっかりと閉じて、検温中は動かずにじっとしておきましょう。
測温部が動かないように、体温計は指で支えます。
会話も避けてくださいね。
耳での検温
耳での検温も、食事や運動、入浴した後や外出後の30分間は検温に適していないので避けましょう。
まずは、専用のプローブカバーを付けて電源を入れます。
体温計を耳の奥にできるだけ深く入れて、測定ボタンを押します。
耳で検温する場合、耳の中が汚れていると正確な測定ができません。
耳垢などは取り除いておきましょう。
非接触体温計での検温
外気に接触するため、非接触体温計の正確性は万全とはいえません。
しかし、赤ちゃんや小さな子どもは、ワキに体温計を挟んでじっとさせておくのは難しいですよね。
ただでさえ体調が悪いときはぐずってしまうので、体温計を使うのも一苦労です。
非接触体温計なら寝ているときにも使えますし、時間も短いので親の負担も少ないです。
非接触体温計は、皮膚から放射される赤外線で体温を計測しています。
直射日光の影響を受けやすいので、屋内で使用するようにしましょう。
赤ちゃんの測り方
まずは、ワキのくぼみの中央に体温計の先端をあてます。
次に、体温計が上半身に対して30度くらいの角度になるようにして、ワキをしっかりと閉じます。
そのまま動かさないように検温しましょう。
赤ちゃんをひざに乗せて、後ろから抱きかかえるようにすると、ワキをしっかりと閉じることができますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。