最近何かと話題の料理研究家「みきママ」さんが、高校1年生の息子のお弁当に、アスパラガス6本を丸ごと肉で巻いた料理を入れたことをインスタで報告しました。
その斬新な料理に、ネット上では賛否両論が集まっているのです。
お弁当箱の真ん中に鎮座する肉巻きアスパラガスの写真を公開したのですが、アスパラガスはお弁当箱からはみ出しています。
この投稿には、「切って食べやすくしてあげてください」「わざとですか?つり的な感じですか?ちょっと最近ひどい感じします」「わざと批判のお弁当作ってるように思える」などといった声があがっています。
みきママさんをめぐっては、以前投稿した「とうもろこしおにぎり」も議論に。
なんと芯がついたままのとうもろこしの上から白米を握ったという斬新なおにぎりだったのです。
毎日作るだけで大変なお弁当、たまには手を抜いたり、面白いことをしたりと、色々したくなる気持ちはわかりますが、食べやすいこともお弁当の大切なポイント。
みきママさんの料理は参考になることも多いですが、お弁当に関しては少し疑問を持たれても仕方ない感じがします。
この記事では、お弁当を作る際に気を付けておきたいことをご紹介します。
お弁当のバランスの良い詰め方
バランスの良いお弁当を目指すなら、「主食3:主菜:1副菜1」を心がけましょう。
<主食>
ご飯やパン、麺などの炭水化物が主なもの。
体を動かすエネルギー源となります。
<主菜>
肉、魚、卵などのたんぱく質が多いおかず。
血液や筋肉など体を作ります。
<副菜>
野菜、きのこ、海藻などのビタミンやミネラルが多いおかず。
体のバランスを整えます。
お弁当の中身を詰める4つのステップ
<ステップ1>
主食のご飯を詰めて冷まします。
<ステップ2>
主菜となる大きなおかずを詰めます。
<ステップ3>
副菜となる中くらいのおかずを詰めます。
<ステップ4>
隙間を埋める小さなおかずを詰めます。
お弁当がおいしそうに見える詰め方のコツ
<ご飯を斜めに盛る>
ご飯は、お弁当箱の半分くらいを目安に、真ん中が斜めになるように盛ってみましょう。
斜めにごはんを盛ると、おかずを入れたときに自然と立体的なお弁当になりますよ。
<おかずは立体感を出しながら盛り付ける>
ごはんを斜めに盛ったら、メインとなる大きいおかずをお弁当箱の主役の場所に置きましょう。
ごはんに添わせるように立体感を出すことを意識して盛りつけてみてください。
サブのおかずを入れるときには、同じ色が重ならないように意識して盛りつけていくと、彩りのバランスがよくなります。
最後に、隙間を埋める小さなおかずを詰めて、お弁当の余白を埋めてください。
<仕上げにトッピング>
おいしそうに見えるお弁当に欠かせないのが、仕上げのトッピングです。
お弁当箱を開けたときのアクセントにもなり、見た目にもぐんとおいしそうに。
おかずに使えなかった彩りのものを添えるのもおすすめです。
・梅干し…お弁当の定番梅干しもトッピングに役立ちます。赤色で彩が華やかになります。
・黒ゴマ…ご飯にふりかける黒ゴマも手軽に使えるトッピングとしておすすめです。
・パセリ…パセリなら手軽に緑色を取り入れることができます。
おかずの隙間に入れるも良し、ちぎっておかずの上に散らしても良し、お弁当の心強い味方です。
よく水洗いして、水気を切ってから入れてください。
お弁当は前日に作っても大丈夫?
朝は時間がないし、前日におかずを準備したいという方も多いことでしょう。
とはいえ、前日にお弁当を作る際は、衛生面に十分に注意しなければなりません。
お弁当を前日に作ったときは、当日の朝に加熱して殺菌するようにしましょう。
最もおすすめの方法は、前日におかずを作って冷ましてから冷蔵庫で保存、翌朝に加熱して殺菌、冷ましてからお弁当箱に詰めるという手順です。
なお、前日のご飯は冷蔵庫で冷やすとパサパサして固くなり、加熱後の食感も良いとはいえません。
ご飯だけは、当日の朝に炊いて冷ましてから持参することをおすすめします。
<NG行動>
前日に作ったおかずを冷蔵庫で保存し、そのままお弁当箱に詰めることは避けましょう。
冷蔵庫の中でも菌は繁殖します。
前日に作ったおかずは、温めて殺菌することを徹底するようにしてください。
また、前日に作ったおにぎりを持参することも避けた方が良いでしょう。
おにぎりは厚みがあり、中心が冷めるまでに時間がかかるため、菌が繁殖する恐れがあります。
前日に作ったおにぎりを翌朝に加熱し、冷ましてから持参するという方法もありますが、初夏から梅雨、夏にかけては避けましょう。
なお、おにぎりの具には火が通ったものや、ふりかけを使用し、のりを巻く場合は当日に作業してください。
作る際は素手ではなく、ビニール手袋やラップを使って菌の繁殖を防ぐようにしましょう。
これから暑くなる季節です。
お弁当を作る際は衛生面に十分に気を付けるようにしましょう。
とくに初夏から夏にかけては、保冷剤を一緒に飛持参するなどして、傷みを防ぐようにしてください。