今年の夏は山や海へ出かけるのはタブーな空気だったので、大人しくしてましたが、若いころは、山登りしながら、昆虫と戯れるのが趣味だったジョニーです。
そこに「やけど虫」が潜んでいたとは。。。
気づいたらやけどのような水ぶくれ…もしかしたら、それは「やけど虫」を触ったからかもしれませんよ。
やけど虫の正体は?
やけど虫とは「アオバアリガタハネカクシ」の俗称です。
アオバアリガタハネカクシは、水気のある草むらなどに生息していますが、家の中に入ってくることもある厄介な虫。
体液に有害物質を持っているので、その体液が私たちの皮膚に付着してしまうと、水ぶくれのような炎症が起こってしまいます。
この皮膚炎症状がやけどのようになることから、やけど虫と呼ばれているのです。
アオバアリガタハネカクシってどんな虫?
アオバアリガタハネカクシは成虫でも体長が7㎜ほどと小さく、また群れて生活するわけではないので、見かけることは稀です。
頭は青黒く、胴体は黒とオレンジの色をしています。
見た目もサイズもアリっぽいので「アリガタ」ですが、アリほど節がくびれてはいません。
また胴が長いので、アリと見分けることは容易です。
特徴的な短い前羽は硬く、甲虫の仲間であることがわかります。
アオバアリガタハネカクシを含むハネカクシの仲間は種類が多く、なんと世界で5万種類以上が確認されています。
しかし、多くのハネカクシの仲間が存在するのにも関わらず、人間の生活と絡みが少ないせいか、あまり研究が進んでいません。
そのため、生態もよくわかっていないのが現状です。
アオバアリガタハネカクシの毒
アオバアリガタハネカクシは体内に毒を持っていますが、刺したり噛んだりするわけではありません。
身の危険を感じたときに体液を故意に放出するのです。
それ以外には、潰してしまったときにも体液が皮膚に付着する場合があります。
アオバアリガタハネカクシが持つ毒は「ペデリン」というもの。
ペデリンが皮膚に付着すると、やけどのような水ぶくれやミミズ腫れなどの皮膚症状と痛み、かゆみが出るのです。
症状が出るのはペデリンが付着してから約半日後。
このため、原因がアオバアリガタハネカクシだと気づきにくいようです。
とくに治療をしなくても数日後に自然治癒することが多いですが、跡がなかなか治らない人もいます。
アオバアリガタハネカクシはこの毒を、卵でも幼虫でもオスでもメスでも持っています。
毒がついたらどうしたらいいの?
アオバアリガタハネカクシが手などについてしまった場合、つまんだり潰したりしないようにしましょう。
死骸も素手で触るのはNGです。
ティッシュで包むなどして、体液が手につかないように気をつけましょう。
万が一触れてしまった場合は、念入りに流水で洗い流す必要があります。
体液がついた部分を手でぬぐい取るような行為は、毒を広げる可能性があるので避けましょう。
とくに注意したいのが目です。
体液がついた手で目を触ってしまうと危険です。
治療をしないと、最悪失明の可能性があると言われています。
普段からできる対策
アオバアリガタハネカクシだけでなく、普段から外で虫や動植物を触ったら、うがいや手洗いをすることが大切です。
また、昆虫採集などをする場合は、長袖長ズボンが基本。
長靴を履いて、首にタオルを巻くとさらに安心です。
アオバアリガタハネカクシは、高温多湿の時期にもっとも活発になります。
しかし、刺したり噛んだりするわけではないので、遭遇したときの対処法だけ覚えておくといいでしょう。
基本は触らずに放っておくことです。
もし毒の症状がでたら、慌てずにやけどやミミズ腫れに効く薬を塗りましょう。
症状がひどい、皮膚が弱いなどの場合は、自分で治療せず念のため皮膚科を受診することをおすすめします。
【体液で失明も?「やけど虫」】https://t.co/pxqxAdOrxY
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 31, 2020
体液が付くとやけどのような炎症を引き起こす「やけど虫」。体液が目に入れば失明の可能性もあるため、素手で触るのは避け、もし体液が付いたらすぐ水で洗い流して医療機関を受診すると良いという。
まだまだ暑い日が続くので露出が増える時期でもありますが、場所によっては服装に気をつけましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。